私の夫は、自分に厳しく、物静かで、真面目な人です。不器用な愛情表現だけど、家族を愛してくれています。
夫がアスペルガー症候群かもしれないと気づいたのは、半年前のこと、さくらさんご夫婦のインスタグラムに出会った時です。夫へアスペルガーの可能性を指摘をした時、「当てはまる点が多い」とびっくりしていました。
「あなた自身は、困っていることはないの?」と聞きました。
「困っていることはないよ」との返事が返ってきました。
夫が自分らしくいられる居場所
ー夫に困りごとがないー
私にとっては、それが何よりも救いでした。夫は仕事が大好きな人で、職場にも恵まれ、同僚や上司との仲も良いです。社会に、夫が生き生きと自分らしくいられる居場所があって、私は本当に良かったと思っています。
私をわざと傷つけようとはしていなかった
家庭内では、夫婦関係が壊れかけていた時期もありました。でもそれは、私が一方的に怒ったり泣いたりしていることがほとんどで、夫はただ、どうして良いか分からないようでした。
この頃は、夫のアスペルガー症候群を知らなかったのが大きな原因なので、知れた今、私の心の中で大きな変化がありました。夫は、私をわざと傷つけようとはしていなかったんだ、と。それを知れただけで、涙が溢れました。本当に良かった。
人間関係の基礎を見直す
アスペルガー症候群の特性を知るうちに、私が夫の特性に合わせて工夫する生活よりも、普段からコミュニケーションをまめにとったり、感謝の気持ちを伝え合ったり、お互いの意見を尊重し合ったり、人間関係の基礎を見直すほうが大切なんだなと感じました。
おはよう、いってらっしゃい、お帰りなさい、ごめんね、
いつもありがとう。
長い間、私達を繋ぐ大切な言葉たちさえも家庭から消えかけていました。当たり前のことに感じて、感謝の言葉も言わなくなっていました。私は夫婦とは生活していく中で、会話がなくても通じ合っていくものだと思っていたのですが、そういう固定概念は、生き方にマイナスになるだけだと改めました。
抱えていた愛着障害
自分自身へ向き合う大切さも身に染みて感じています。私は、「夫に対しては過干渉な妻」「子供に対しては過干渉な母親」であると気づきました。自分が愛着障害を抱えていることを知りました。
幼い頃に両親から満足に得られなかった愛情を、特に夫に求めていたことに気づきました。私と夫の両親との関係もうまくいかないのは、私が自分の両親を重ねて見てしまっている部分があるからだと思います。実は私側にも改善点はたくさんあったみたいです。
一点一点、ずっと見て見ぬ振りをして触れたくなかったことだけれど、私の生きづらさの原因を少しずつ癒していきたいです。自分のために。私を見て育つ子供のために。
蓋をしていた自分の生きづらさの原因を見つけられました。夫のアスペルガー症候群を知れたことは、夫とこれからもずっと一緒にいたいという、夫への愛情を再確認できたキッカケになりました。
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