森暮らし

「ふき」は英語で伝えるもんじゃない

ふきを育てて、春になったら自分でふきのとうを収穫して、天ぷらにして食べたい!

そう思い、1ヶ月前に園芸店に電話してみた。

「もしもし?Petasites japonicusは販売していますか?」

「はあ?」と聞き直された。



ふきを英語で何というかをネットで調べると、
Petasites japonicus
Giant butterbur
Great butterbur

などなど、よく分からない名前が出てくる。

それを一通り全部伝えたが「聞いたことない。うちでは取り扱いしていない」と言われた。

やっぱりそうよね…と思った。

日本原産のものがアメリカでその辺の園芸店に売ってるはずないよなあ。

珍しい苗を取り揃えている園芸店に行かなきゃないんだろうな。

「もしどこかに売っている情報を得たり、お店で取り扱うことがあったら教えて下さい」

とお願いし、電話番号を残した。

そしてそれから1ヶ月たった昨日。

「あなたの探していた苗が見つかりました。Fukiのことですよね?」

とその園芸店のオーナーさんが写真つきでメールをくれた。

なんと!アメリカでも「フキ」という日本の名前で知られていたらしい。

私が変にネットで英語の名前を調べて伝えたから、オーナーさんは混乱したそう。

すぐに電話すると、続けてこんなに正直なことも教えてくれた。

「いやあ、あなたが電話してきた時、お店が忙しい時間帯だったんだよ。それで聞いたことない難しい名前を言われても調べる時間がなくてね。だから面倒くさくなったから、うちでは取扱していないって答えちゃったんだけど、後から妻が調べてくれたんだ。そしたら”それうちで販売しているFukiのことよ”って教えてくれたんだ」

面倒くさくなったからって。笑

アメリカのカスタマーサービスってびっくりする言動を受けることがあるけれど、まあ内容がどうであれ、こうやってわざわざ折り返し連絡をくれるって私の経験上珍しい。親切。

ともあれ、ずっと探していたふきを購入することができて嬉しい!

大切に育てて、数年後には収穫できるようになればいいな。