アメリカでの学び

「なぜアメリカではカサンドラ症候群が知られていないのですか?」

「なぜアメリカではカサンドラ症候群が知られていないのですか?」という質問が多いので、発達障害の旦那さんを持つ奥さん達(国籍様々)にも聞いてみた。

ちなみにアメリカでもカサンドラ症候群という状態は存在しているだろうが、今の所、精神科医や心理士、一般人でもカサンドラの「名前」を知る人に私は出会ったことはない。私の周囲の友達は、夫婦関係で色々あるけれど、私のように、死にそうになるくらいのカサンドラの苦しみに陥っていない。

日本で知られているカサンドラ症候群を説明した上で「なぜカサンドラを知らないの?なぜカサンドラにならないの?」と聞いたら、全員から逆に同じ疑問を投げかけられた内容がこれ:

「なぜウツになるまで耐えてしまったの?」

パートナーが発達障害でも「カサンドラにならない人もいる」ということは日本では知られていないのでは?とのこと。パートナーや自分側の特性の度合いにもよると思うが、関係性に違和感があると感じた時点で、早めに対処すること(カウンセリングなど)で夫婦関係も個々の心の健康も守れる。

でもそこで、相手に不満があっても自分が諦めたり耐えることでその場をやり過ごしてしまう癖があれば、夫婦関係でなくてもどんな環境であれ心が病んでいく。「何年も何年も辛い場所で我慢する」はカサンドラ症候群ではない。それは結婚前から抱えているであろう、自分自身の気質だから。

関係修復は、関係修復を放置してきた年数が長ければ長いほど困難になってしまう。発端は小さな発達障害の特性だとしても、その後の関係性は夫婦ふたりのあり方になる。だから、どちらかのせいにしない、どちらかの味方にならない、中立的な立場のカウンセラーを頼ることは大切。

文化の違う日米。日本では常識、普通、当たり前、世間体に縛られ育った子が大人になっている時代。家庭でも教育でも虐待(心理的含む)が当たり前にあった時代。心の病をすでに抱えていて、二次障害として顔を出したのがカサンドラ症候群である人は多いだろう。

その原因を見つけ出して、癒していくことになる。人それぞれ全く違うもの。思うに、子どもを含む発達障害へのサポート体制も不安定、知識もまだ正しく理解されていない社会の中で、カサンドラ症候群だけが正しく理解されていける準備はまだ整っていないと思う。