アメリカでの学び

アジア人として欧米に住んだ経験がある人なら楽しめるはず!

コメディアンとして活躍する Jimmy O. Yang の公演に行ってきた。ジミーさんのトークは面白すぎる!香港育ちで13歳の時に家族でアメリカに移住してきた経験から、アジア人が文化の違うアメリカ社会で困惑することや、人種による言動の違いにも鋭いツッコミをいれて会場を笑いの渦に包み続ける。 

人種や国文化を笑いのネタにすることは、人種差別が残るアメリカで一歩間違えば危険なシラケを招く。でも差別的な目ではなく事実だけに目を向ければ、まあ本当のこと。その扱いにくい本音を笑いに変えて人々を楽しませるスキルは、彼の輝く才能だと思う。

ジミーさんだけではなく、観客のリアクションも最高だった。大都市が会場であっただけに様々な人種がミックスされていたが、全体的にアジア人が多かった印象。それか私達夫婦のように、パートナーのどちらかがアジア人。きっとアジア人について何かしら知っている人達。 

“アメリカでは褒められて育つだろ?「君なら出来る!自分を信じて!」失敗しても「挑戦したことは素晴らしい!」って。でも僕はバカにされて育ったんだ。「みんな出来てることなのに、そんなこともできないのかよ!」って。だから僕は自己肯定感が低い。両親がアジア人だから!”

アジアにルーツがあって、心当たりある人が大勢いたんだろう。会場に共感と大爆笑の嵐が吹き荒れた。

ちなみにSNSを見るとジミーさん家族は仲良しなのが伝わってくる。お父さんもユニークそうな方。家族の基盤がしっかりあるから言えるエピソードなんだろうと思った。

ジミーさんがアメリカ人の彼女にしてほしいことを「察してくれるよう」誘導するも彼女は気づかず、のちにその曖昧な態度に彼女がイラつき、「自分のしてほしいことはハッキリ言葉で伝えてよ!」と怒られて関係をこじらせる話は、うちの夫が私の方を向いて爆笑していた。

アジア人がよくする察してビームをPassive Aggressive(受動的攻撃性)と言っていたのも笑いながら納得せざるを得ない。相手に対して言葉では伝えない代わりに、消極的かつ間接的に怒りや不満を表し、攻撃してくること。ホント、以前の私達みたいだね 笑。

そんな彼女とは「互いの違いを学び合っている途中です」と自然に言っていて、素敵だなと思った。違いを同じにするのではなく、違いを学び合い認め合うこと。そこも私達みたいだと思った。私達はたどり着くのにだいぶ遠回りしだけれど。夫もそう思ったのか、私の方を向いて優しい笑顔を見せてくれた。

同じ人種で同じ文化の中で育てば、人々の内面に共通点が生まれる。違いがあるとしたら、その同じものを持ち合わせた上で、自分の人生にどう落として活かしていくか。そこが人それぞれ違う。

古い考えや価値観に動かされず、自分の夢を叶えるために動いて前進してきたジミーさんからは、生き方においても魅力を感じた。自分を必要とする場所は必ずどこかにあるということ。アジア人であることを自虐しつつも、誇りを持って生きる姿が多くの人から支持される理由の一つだと思う。でもきっと今の笑いに至るまでは、苦労の歴史があったのだろう。

ジミーさんは引き続きアメリカ国内+世界で公演していて、12月は日本でも開催予定だったはずなんだけど、今サイトを見たらキャンセルになっていた。日本の家族や友達、ここでも紹介したかったのに…残念。

その代わりAmazonプライムで彼のコメディーを楽しめます。英語圏はGood Deal、日本では「人生はお買い得」というタイトル。彼の本も読み始めたばかり。

アジア人やアジア人として欧米に住んだ経験がある人なら、間違いなく笑いの共感に包まれ楽しめると思います!