数年前、夫婦関係改善を始めたばかりの頃の話。
夫婦でスーパーに買い物に来ていて、レジに並んでいました。そしたら私達の前に並んでいる女性が、お会計前の人参🥕の袋を開けてバリバリ食べだしたんです。(アメリカではベビーキャロットを生で食べたりします)
私はびっくりして夫にささやきました。
前の人、お会計前に食べてるよ。信じられないマナーだね!
しかし夫の返答は私の予想外。
別に今から払うんだからいいんじゃない?
は?お会計前の商品を勝手に開けて食べているのは、どう考えてもおかしいでしょ?そんなマナーも分からないの?
でも夫は、「支払いをするためにちゃんとレジに並んでいるんだし、別に大したことではない」との考え。
この頃の私達の夫婦関係はまだまだ不安定。何かあればすぐに喧嘩に発展しちゃう…
私は日頃から夫からの共感が欠けていることが特に悩みだったので、こんな大切なマナーに関しても夫婦で意見が合わないなんて!と本気で情けない気持ちになっていました。
じゃああなたが父親で、子供が会計前のお菓子を食べたいと駄々をこねたら、その場であげちゃうの?
ケースバイケース!
信じられない!夫と口論になりました…
文化の違い⁉️会計前の飲食はあり?

その週、この夫婦喧嘩をカウンセラーさんに伝えました。(私のカウンセラーさんは日系人の方で、日本とアメリカの文化を両方知っています)
すると予想外の返答。
お会計前の飲食は、アメリカではたまに見かけますよね。実は私も娘がまだ小さい時に、店内で泣きわめかれちゃって、どうしようもない状況の時だけ1,2度お会計前のバナナをあげたことはありますよ☺️
そして、数人の同僚にも聞いたら同じような答えが返ってきました。
- レジの順番がくるのを会計前のジュースを飲みならが待ったことがある
- 子供が泣き叫んで周りの迷惑になるので、会計前のお菓子をあげたことがある
- 会計前のリンゴをかじりながら買い物をしたことがある
会計前の商品を食べていい決まりがあるわけではないよ?そのような人が頻繁にいるわけでもないし、してはいけないこと!でも、私は若い頃に数回してしまったことはある。レジの人も半分飲まれたジュースのボトルを見て「これ美味しいよね!」って。
泣き止まないお子さんに会計前のフルーツなどを与えているのは、大変なお母さんの身になれば理解できなくもないよ。きっとその時の事情があるんだろうし、「僕、お腹空いてたんだね〜」なんて声をかけてあげたり、批判する前にお母さんに何か助けが必要か聞いてあげたりする方がいいと思う。
そうなんだ…そうだったんだ‼️
ここでみんなが言っていたのが「基本、会計前の商品を開けて食べてしまうことはしないけれど、もしそういう人を見かけても、その人の事情があるんじゃない?だから別にいいんじゃない?」というアランと同じ考え。
他人の行動が自分に迷惑になっていなければジャッジしないし、そもそも他人の行動をそこまで気にしていないのです。
これが個人主義っていうのかな。
まあ、別にいいじゃないか
決まり事やルールは集団で守ろうという教育からきているのか、海外でも日本人はルールを守り周りに迷惑をかけないという国民性が注目されていますよね。
でも私は、周りに決まり事やルールを守れない人がいたら嫌な目で見てしまうのに、面と向かってその人に注意はできません💦 明らに周りに迷惑をかけている人へ誰かが注意してくれるのを待っているかも…
なんだか、アランや他の外国人の考え方を聞いて自分って堅苦しいなあと思わされました。文化や考え方の違いがある環境にいる私は、恵まれているなとつくづく思います。自分の常識は通用しないことが心と体で体験できます。
公共で大迷惑をかけているマナー違反なら注意する必要があるけれど、レジで前に並んでいる女性が会計前の人参を1,2本かじったからって、別に食い逃げしようとはしていないし払おうとしているんだから、私に何の被害があるの? なんで私怒ってるの?😅
お店の人もレジの人も、女性が人参をかじっていてもOK。だったらそれでいいじゃない。

日本もアメリカも、会計前の商品は開けて食べてはいけないルールは同じくあります。でも、こんなにも臨機応変に対応されていて考え方が違うのは、国民性の違いなんだろうなと思います。
日本:自分はルールを守るから、他人も同じルールを守るべき。ルール違反はどんな時も許せない。ダメはダメ。それについて周りにも共感を求める。
アメリカ:自分はルールを守るけれど、ルール違反の人の問題は自分の問題ではない。それに何かその人の事情があるかも。それも自分が知ることでもない。どうしても疑問なら批判する前に声をかけてあげると理解できるかも。
大まかにこんな感じな気がする。
特に今はマスクをしなければいけないルールがあるので、マスクが苦手で、できない発達障害のお子さんもいるだろうし、マスクをしているお母さんを怖がってしまう子もいるから、お母さん側もできない人がいると思います。その人なりの事情があるんですよね。
育った環境や社会で考え方の違いがあることを頭に入れ、ルールは守りつつ時には臨機応変に柔軟に対応できたらいいなと思います🍵