アランの気持ち

それ、本当にアスペルガーの特性なの?

夫がアスペルガー症候群と診断されてから数ヶ月間は、何冊も何冊も発達障害の本を読んで知識をつけていました。夫にも「読んで!」と、ちょっと強制している部分がありました。

そして診断から3年が経ち現在は夫婦円満ですが、あの頃つけた知識は吹っ飛んでいます(笑)

アスペルガー症候群の特性について詳しいかと問われたら、なんとなく基本は答えられますが、それ以上のことは分かりません。アスペルガー症候群の特性よりも、夫の中身の方が詳しいと言えます。

やるべきことは必死に知識を詰め込んで頭でっかちになるよりも、目の前にいる夫との時間やコミュニケーションの方が大切だと気づいたからです。

アスペルガーの特性ではなかった

私の夫への視線が「アスペルガー症候群の人」だった頃は、特徴的な言動は全てアスペルガーの特性だと思い込む癖がありました。当時、私が悩んでいた夫の性格をあげるとこんな感じです。

  • 頑固すぎて会話が進まない
  • 絶対に自分が正しいと思い込む
  • 人の意見を聞かない
  • 問題があったら忘れて前へ進む
  • 嫌になったら会話中に突然その場から去る
  • 最後はすべてが私のせい

実際に、似たようなことが「アスペルガー症候群の特性」として本にも書かれていたので、そうなんだと信じ込まされていました。

でも、全然違いました。

夫の育った家庭環境と両親の性格からの影響だったのです。

夫の場合は、義母がカサンドラで子供(夫)と共依存関係だったので、まずそこを断ち切ることで大きく一歩進みました。

そして少しずつ、夫が自分自身のアダルトチルドレンに向き合うようになってから、そのアスペルガーの特性だと思い込んでいた夫の気難しい部分が「消えた!」のです。カサンドラ症候群の回復過程と同じです。

アスペルガーの特性だったら、まず消えることはないです。改善すればマイルドになるとは思いますが、常に努力が必要で本人は演技をすることになるので疲れてしまうと思います。

上に挙げた夫の性格が「アスペルガー症候群の特性」に当てはまっていたとしても、夫の場合は問題にならない程度の特性でした。実際は、夫のアダルトチルドレンが、アスペルガー症候群の特性を加速させていたのです。これもアダルトチルドレンがカサンドラ症候群を悪化させている現象と同じです。

ちなみに夫は、アダルトチルドレンを受け入れるまでに2年半かかっています。そんな簡単にことは進みません。

アスペルガー症候群の特性というのは実際にありますが、その特性の周りにへばり付いている「何が」「どれくらい強いのか」は人によって違います。

両親の関係の影響、身を置いている社会、そして一緒にいるパートナーによっても特性が強く出てしまうことがあります。大人の発達障害の場合は、現在のその特性の種類や強さのまま生まれてきたわけではないのです。

私達が夫婦円満になるまでやって良かったことは「アスペルガー症候群の特性」と決めつけて、そこにこだわり過ぎないこと。本やネットに書いてある情報を信じ過ぎないこと。根掘り葉掘り調べ過ぎないで、肩の力を抜くこと。

目の前にいる夫に、妻に向き合うこと。自分自身に向き合うこと。

今まで生きてきた足跡を辿っていくと、生きづらさや夫婦関係の原因は、アスペルガーの特性ではないことの方が多かったです。辛かったカサンドラは、アスペルガーの特性が原因ではなかったことの方が多かったです。

お互いの過去をそれぞれ癒してあげると、ありのままでいるからこそ仲良くできるようになりました。